ノーモア広島、長崎、福島、被爆者
8月6日から9日まで長崎で開かれた原水爆禁止世界大会に参加し、11日から1泊で新潟の母に会ってきました。長崎は、台風9号の影響で例年よりは暑くないとのことでしたが、歌にあるように”長崎は今日も雨だった”みたいな天気でした。今年の原水禁大会は3月11日の地震・津波被害と東電福島第1原発事故を受けての大会であることから被災地から大勢の方々が参加して、”思い”を日本と世界に発信しました。「原発ゼロの運動と核兵器の廃絶は、目指すことは異なる運動ではあるけれど接点があること。そして、どんな形であれ核の被害者を出してはいけないこと、この接点を共有して運動を広げたい」と志位委員長が強調しているように、ノーモア広島、長崎、福島、被爆者を繰り返さないために、それぞれの立場から取り組んでいくことが本当に重要であり、未来を担う子どもたちが安心して成長できるようにしていくことが私たち大人に課せられた責任だと痛感しました。 8日の動く分科会では佐世保基地を見てきました。米軍の「トモダチ作戦」と佐世保基地・・・米軍にとって「災害救助・人道支援」活動は「国益にかない」「善意と思いやりを示すもの」であり、「統合共同訓練の実行の機会」「同盟国や協力国への軍隊への影響力を高める」と位置づけされている。これが「トモダチ作戦」の本質です。東日本大震災時、マレーシアに寄港中だった佐世保基地配備の強襲揚陸艦エセックスと沖縄の第31海兵遠征部隊は支援物資を積み込み、インドネシアに派遣されていた揚陸艦ジャーマンタウン、ハーパーズ・フェリーと合流して日本海の山形県酒田沖からヘリを飛ばして被災地の偵察飛行を行った後、3隻は青森県八戸沖に移動し、物資の輸送や災害救助を行った。震災で孤立した気仙沼市の離島・大島では揚陸艇で物資や作業用の車両・人員を輸送、がれき撤去作業にも携わった。また、自衛隊とともに有事に準じた態勢をとった。その一方、福島第1原発のメルトダウンを早期に想定して家族7,400人を国外に退避させ、また佐世保基地を横須賀基地の代替として、原子力空母ジョージワシントンを寄港させているなど、アメリカの世界戦略に日本ががっちりと組み込まれている実態を見聞きしましたが、地元にはこうした詳しい実態はほとんど知らされていません。しかし、説明をしてくれた日本共産党の山下千秋佐世保市議会議員によると、米軍の弾薬庫移設強化の計画が浮上したことにより、今まで沈黙してきた地元の方々が反対に向けて立ち上がったとのことで、地元の皆さん頑張れと心の中で拍手しました。8年前の原水禁大会広島では岩国基地、昨年は横須賀基地と今回の佐世保基地、知れば知るほど私たち国民生活とは無縁のところで、”日本を守る”などと欺かれて”人殺し”の訓練のために莫大な税金が使われている実態をマスコミが知らせないのですから、日本の国のありようが今本当に問われています。